『魔女と過ごした七日間』感想

※若干のネタバレを含みます。


今回紹介する本はミステリー小説です。



『魔女と過ごした七日間』 東野圭吾 著 角川書店


東野圭吾といえば、多くの作品がドラマ化や映画化されている超有名なミステリー作家ですね。

この小説家の作品、テレビやWOWOWなどで放送しているのをチラッと見かけて気になってはいたのですが、読むのはこれが初めてでした。


読む決め手となったのはタイトルです。

ハロウィンモチーフが大好きな私としては、魔女とか悪魔とか書いてあると、思わず手に取ってしまうんですよ(笑)。


もちろんミステリーなので、本物の魔女は出てきません。

推理小説の鉄則として、トリックに魔法や超能力を用いてはいけないというのがありますからね。

魔女を名乗る女性が登場するだけです。


物語は、主人公がその女性と出会うところからはじまります。


~冒頭のあらすじ~

 中学生の主人公・月沢陸真は、学校帰りに寄った図書館で不思議な女性と出会う。その女性は糸の付いていないけん玉を天井高く投げて見事にけん先でキャッチしたり、これから降る雨を分刻みで当てたりしてみせる。

 帰宅した主人公は、元警察官で警備員の父親から「ちょっと用ができて帰りが遅くなる」と連絡を受ける。が、そのまま帰って来ず、行方不明届を出すことに。

 その一週間後、父親は川で遺体となって発見される。しかも遺体の状況からして、事件性が高いらしい…。


こんな感じで、父親の死の真相を探っていくお話になります。

物語は主人公と、事件を担当する刑事という2つの視点で描かれていきます。


再開した謎の女性が持つ不思議な能力と、物知りな親友の助けを借りながら犯人探しをする主人公。

刑事のほうは調べていくうちに、過去に起こった別の事件との関連性にたどりつきます。


違法賭博、警察上層部の闇…。


さまざまな要素が絡み合って真相につながり、最後は主人公が女装に目覚めて終わります。

ちょっと何を言っているかわからないと思いますが、嘘はついてません(たぶん)。


ページ数400ほどのけっこうなボリュームですが、面白いし読みやすいのであっという間に読み終わりました。

複雑な謎解きや叙述トリックは出てこず、どちらかというと刑事モノのジャンルに入るのかな…?

何気ない描写の数々が、ちゃんと伏線になっていました。


キャラクターも魅力的でしたね。

探偵ポジションである謎の女性の正体は、最後まではっきりと明かされませんでした。

内容と、表紙の英題にある「ラプラス」という単語から察するに、物理学者かなにかだと思うんですが…。


巻末にある書籍紹介を見ると、同じ女性が登場するシリーズがあるみたいですね。

『ラプラスの魔女』というタイトルは聞いたことがあります。

全部読めば何者かわかるのかも?


というわけで『魔女と過ごした七日間』のレビューでした。

名作なのでおすすめです!


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